展示案内
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令和6年度 春の企画展
石川近代文学館おでかけ展示 くらべる文学展 in 歴博

石川近代文学館がある石川四高記念文化交流館は、令和6年能登半島地震の影響により修繕工事を要し、現在休館しています。この休館を前向きに捉え、貴重な所蔵資料をより広くアピールする機会とするべく、石川県立歴史博物館にて「おでかけ展示」を実施する運びとなりました。石川近代文学館の大規模な出張企画展は、昭和62年に池袋 東武百貨店で開催されて以来になります。

本展は、自筆の原稿や手紙、日常的に手元に置いた愛用品にそれぞれの作家さんの個性が光る、総合文学館ならではの「見くらべて」楽しむ文学展です。泉鏡花・徳田秋聲・室生犀星など石川県出身作家の資料だけでなく、教科書にも登場する著名作家と石川のかかわりを示す資料や、「文学館」のイメージからは遠い絵画や工芸品といった意外な資料もお楽しみいただけます。

チラシ(PDF:1.68MB) 出品一覧(PDF:472KB)


【展示内容と主な展示品】

春の情景

開催時期にあわせ春の季節を描いた詩歌を、色紙や短冊といった自筆資料によってご紹介します。文人俳句と言われる小説家の句や、短歌、詩など、作家のみずみずしい感性で描かれた《春》にふれていただけます。

金沢の三文豪 自筆短冊三点 石川近代文学館蔵

左から、徳田秋聲(1871~1943)「春雨の草履ぬらしぬ芝居茶屋」 / 泉鏡花 (1873~1939)「町内の鶯来たり朝櫻」 / 室生犀星(1889~1962)「壺すみれ茶をのむ筵しきにけり」


作家の顔

作家の自画像や、友人が描いた肖像画、家族に残したライフマスクなど、絵画や美術品にあらわされた作家の顔を集めて展示します。写真ではなく、ブロンズ像や絵画などで作家たちの面影をご紹介します。

芥川龍之介自画賛幅「水洟や鼻の先だけ暮れのこる」石川近代文学館蔵

芥川龍之介(1892~1927)がよく揮毫した句だが、自死をはかる直前に主治医の下島勲へこの句の短冊を遺したことから、辞世の句として知られる。


名言・格言・座右の銘

誰もが知る詩の一節や、嫁ぐ娘に残した言葉、人生の指標となるような金言。言葉の魔術師である文学者たちが残した、人の心に響く渾身の言葉の数々を、色紙や掛軸などの自筆資料によってご紹介します。

中野重治自筆詩幅「歌」 石川近代文学館蔵

高校国語の教科書にも掲載される中野重治(1902~79)の代表詩の一つ。叙情歌にわかれ社会と向き合う、プロレタリア文学者としての決意が歌われる。


作家の好きなもの

「好き」の力は今も昔も強いもの。作家においては「好き」が高じて作品に登場させてしまうこともあります。作家が身の回りに置いて愛用したものや、初恋の人への手紙など、作家の「好き」を集めたコーナーです。

室生犀星遺品 火鉢  石川近代文学館蔵

室生犀星(1889~1962)の養父・真乗の形見の品。室生家の猫・ジイノはよくこの火鉢に手をかけて眠り、犀星はジイノが火傷しないよう温度に気をつけた。


作家と美術品

ジャンルは違えど、同じ芸術。美術を愛し、また画家と交流した作家も少なくありません。作家が愛した美術品をご紹介します。また、愛でるだけにとどまらず、作家自ら描いた絵画も展示します。

桐生悠々遺品「三猿」(小原古邨作) 石川近代文学館蔵

筆禍事件で信濃毎日新聞社を退職した桐生悠々(1873~1941)に小原古邨(1877~1945)が贈り、悠々は布袋の置物とともに床の間へ飾ったと伝えられる。


作家の文具

作家にとっては、作品を生み出すのに使う大切な仕事道具とも言えるのが文具です。近代の作家というとペン書きのイメージですが、筆や鉛筆を使う人も。硯や筆立て、万年筆など、作家が使った文具たちをご紹介します。

長沢美津遺品 硯箱  石川近代文学館蔵

長沢美津(1905~2005)愛用の鎌倉彫の硯箱。墨には芳香が残る。長沢は平成4年、女性としては戦後初となる歌会始の召人に選ばれた。


作家とおしゃれ

作家もおしゃれにはこだわりたい! おでかけの際に身に着けた洋服、帽子に手袋といった服飾品のほか、かばんやステッキ、身の回りの小物など、かわいい・かっこいい・おしゃれアイテムをご紹介します。

広津里香遺品 羽根帽子  石川近代文学館蔵

広津里香(1938~67)の好きなピンク色の羽根帽子。里香はおしゃれに敏感で海外への憧れが強く、フランス製のショールなどを愛用した。


みんなの『源氏物語』―現代語訳読み比べ

大河ドラマの放送で注目が高まる『源氏物語』は、明治以降、多くの現代語訳が出版されています。今回は瀬戸内寂聴の新聞連載「源氏物語への扉」などにさし絵として掲載された西のぼる氏の原画と共に、様々な現代語訳をお楽しみいただけます。



会 期
2024年4月27日(土)~2024年6月23日(日)  
時 間
9:00~17:00(展示室への入室は16:30まで)  
休館日
5月27日(月)・5月28日(火) 
会 場
特別展示室 企画展示室 
観覧料

一般300(240)円 大学生・専門学校生240(190)円

  • *高校生以下無料
  • *( )内は20名以上の団体料金 65歳以上の方は団体料金
  • *障害者手帳または「ミライロID」ご提示の方および付添1名は無料
  • *加賀本多博物館は別途、観覧料が必要です
  • *電子チケットもご利用いただけます(日時指定なし)。

電子チケットのご案内

料金 一般300円
   大学生・専門学校生240円

ご注意

  • *65歳以上の方をはじめとする各種割引料金の適用を受けられる方は、電子チケットをご利用いただけません。ご来館当日窓口にてご購入ください。
  • *日時指定券ではございませんので、入館枠の確保はできません。

 
関連イベント
井上靖顕彰朗読会「北の海」詳しく見る
石川近代文学館学芸員による展示ご案内会(展示解説)詳しく見る
 
主催
石川四高記念文化交流館・石川近代文学館
共催
石川県立歴史博物館
後援
金沢市・金沢市教育委員会・北國新聞社
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