月と梅図(つきとうめず)
1幅。絹本墨画。
上部に満月を外隈で表し、画面右下から上に梅の二枝を力強い速度感のある筆致で一気に描いている。岡田楊斎(1785~1864)は江戸時代後期に活躍した加賀藩士で、通称を右八郎、喜陸。号を成憲、楊斎と称し、墨梅図を得意とした。初め新番歩組に登用され、儒学に長じていたことから明倫堂の読師となり、のち訓蒙、助教加人、世子侍読となり、100石を請け請け、南土蔵奉行兼書物奉行を務めた。上部右隅に「七十三翁楊斎」とあり、1857(安政4)年の筆であることが知られる。
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- 時 代
- 江戸時代 1857(安政4)年
- 寸 法
- 縦122.2cm
横28.5cm
- 作 者
- 岡田楊斎