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旧陸軍第九師団司令部庁舎(きゅうりくぐんだいきゅうしだんしれいぶちょうしゃ)

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「師団」とは陸軍の平時最大の戦略単位のこと。木造瓦葺き2階建ての建物で、1898(明治31)年に金沢城内に建てられ、1968(昭和43)年に現在地に移築された。その際、建物の左右が切り縮められ外壁の漆喰がモルタルに変更された。正面玄関部分のピラスター(壁面より浮き出した装飾用の柱)、破風の大きなペディメント、上げ下げ窓の下につけるバルコニー風手摺の装飾など、初期洋風建築の特徴を有している。日露戦争以前の数少ない遺構として重要で、1997(平成9)年12月12日に登録有形文化財に登録された。

時 代
1898(明治31)年
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